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祖母の家でした障子張替えの思い出。
わたしは中学生の頃に登校拒否になり、学校へ行かなくなりました。
両親は学校へ行かせたかったのですが、わたしはかたくなに学校へ行く事は拒みました。
いじめにあっていたのですが、両親に言いだせずにいたのと、友人と思っていた人物からいじめられていたので、ショックもありました。
そんな時に、祖父母の家に呼ばれたので行く事になりました。何の用事かと思い行ってみると、障子の張り替えの作業でした。

わたしはてっきり両親から登校拒否を聞いて何か説教でもされるのかと思っていたのですが、一緒に障子を張り替えの手伝いをしてほしいということでした。ちいさい頃には祖父母の家で遊んでいる時に障子は破いたことがありますが、どのように張り替えているのかは知りませんでした。
てっきり障子屋さんでも来ているのかと思っていたのです。

行ってみると、おばあちゃんが水の入ったスプレーとスポンジを用意していました。
障子の張り替えに必要なものだったのですが、刷毛のようなものと一緒に用意をしていたのです。




そして新聞紙を敷いて障子を並べる作業に取り掛かりました。障子というのは、とても軽くて繊細な感じだったので、慎重に床にならべておいたのですが、やはり障子紙が破れているところもあり、これは一回一回大変だと思ったものです。今考えるとどうせ張り替えるので破れは気にしなくて良かったのですが、そのお時は、そんなことも気がつかず、言われるまま障子の張り替えの作業をやっていました。
でもそのうちとても楽しくなってきました。

おばあちゃんが、とても優しく教えてくれたので、次々と障子が新しくなっていきました。最初は、わたしは霧吹きで障子に水を吹きつける作業をしましたが、面白いように古い障子が剥がれてきたので、なんだか気分も晴れてきました。おばあちゃんに学校のことを聞かれたのでいろいろと障子の作業をしながら話すようになり、アドバイスを貰いました。なんだか自分でもわからないですが、スラスラと話し始めていました。

障子の新しい障子紙を張り付ける作業が終わる頃には、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒になって、わたしの不登校の悩みをきいていじめの話をしてみると、友人もいじめるつもりは無かったのではないかと言ってくれました。もしかしたら、何かの誤解があるかもしれないからその友人と話してみるといいと言ってくれたのです。
そして後日学校に行って友人と話すと、様々な誤解も解け、いじめられることも無くなりました。

祖父母の家でやった障子の作業は今でも鮮明に覚えています。