襖に関する用語集 その1

【あ行】

  • あかりしょうじ【明り障子】古くは襖も衝立も一括して障子(そうじ)と呼んでいました。絹や紙を貼ったものはよく外光をとり込むため、これを明り障子と呼び、襖障子と区別しました。今日では障子といえばこの明り障子のことを指します。中世以降腰に板を用いるようにもなりました。⇒ふすましょうじ【襖障子】。
  • あさおりもの【麻織物】麻の糸で織ったもの。麻は苧麻、大麻、亜麻などの繊維。
  • あずましょうじ【東障子】紙の代わりにガラス、もしくは和紙を貼ったガラスを入れた障子。
  • あらましょうじ【荒間障子】組子を荒く組んだ障子。
  • あるみぶちぶすま【アルミ縁襖】アルミの縁を使った襖。
  • あわせじょうき【合わせ定規(定木)】⇒じょうぎぶち【定規(定木)縁】
  • いせがた【伊勢型】⇒しぶがた【渋型】
  • いたぶすま【板襖】=べにやぶすま【べニヤ襖】簡単に組んだ組子の上に下貼りの代わりに厚めの合板(べニヤ)を貼った襖。最近は片面に襖紙、片面に壁紙などを貼った「戸襖」もあります。
  • いっぽんびき【一本引き】=かたびき【片引き】戸、襖の開閉方法には引きと開きがあります。引きは敷居と鴨居の溝の中を左右に滑らせる方法です。溝が1本の場合を一本引きといいます。
  • いれは【入端】骨の上下の框と竪框の接合方法の一種です。打子が框に食い込むように入っている状態です。
  • いんろう【印籠】=いんろうふち【印籠縁】襖の縁の内面に骨が入るように削りとってある縁のことで、柄(ほぞ)の違いなどにより、本印籠、皿印籠、片印籠の3種があります。建築でいう印籠とは異なります。
  • うけばり【浮け貼り】⇒ふくろばり【袋貼り】
  • うちぐも【打雲】漉き模様の技法のひとつで、最も古典的かつ伝統的なものです。
  • うちこ【打子・内子】襖を構成する部材。骨を囲む縁の横桓のこと。上下に2本あります。
  • うちつけ【打ち付け】⇒ぶっつけ【打付】.
  • うちつけばり【打ち付け貼り】光線による襖の透けなどを防ぐために行う下貼りの工程です。
  • うちのりすんぽう【内法寸法】=うちのり【内法】外枠を除いた内部寸法。建具に関しては溝の深さに関係なく敷居と鴨居との間の寸法(高さ)と柱と柱の間の寸法()
  • うらうち【裏打ち】裏に腰の強い紙や布を貼りつけて表面に用いられた薄い紙、布などを補強することを言います。
  • うらがみ【裏紙】押入襖などの裏側(押入側)に貼る紙。おもに雲華紙などが用いられます。
  • うらばり【裏貼り】押入襖などの裏面に紙を貼ること、また、貼るものをいいます。主に雲華紙を用います。
  • うるし【漆】古代から用いられた天然塗料。漆の樹皮から出る分泌液が原料です。乾けば堅固な光沢をもちます。
  • うるみ【潤み】漆の色の一つ。潤むとは曇る、黒味を帯びるの意。褐色、飴色の塗りを意味し、黒漆に朱や弁柄を混ぜてできます。混入の割合で幅広い茶系の色ができます。襖の縁に多く用いられる色がこの潤みです。「妹」の字を当てることもあります。
  • うるみぬり【潤み塗り】⇒うるみ【潮み】
  • うわがみ【上紙】⇒うわばり【上貼り】
  • うわぬり【上塗り】漆などの最終段階の塗り。乾燥させれば仕上がりとなります。漆などは最終仕上げとして木炭で研いでさらに磨くこともあります。
  • うわばり【上貼り】襖、壁、天井などに最後に表面に貼るもの、及び貼ること。貼る材料はいろいろありますが、襖の場合は絹、麻、綿などの布貼り、鳥の子をはじめとする紙貼りがほとんどです。下貼り・中貼りのあと仕上げとして美しく、しわがよらないように四辺を濃い糊で貼り、乾燥してピンとなるように素材に応じて特殊な技術を駆使します。⇒したばり【下貼り】
  • うんかし【雲華紙】漉き染めの鳥の子紙に白い繊維が漉き掛けられた紙で、現在は襖の裏貼りによく用いられます。語源は、漉き上がりが空に浮かんでいる雲に見えることに由来します。⇒うらばり【裏貼り】
  • うんもふんこんにゅうし【雲母粉混入紙】漉き模様の技法のひとつで、雲母の粉末を漉き込んだ紙です。
  • うんりゅうし【雲竜紙】漉き模様の技法のひとつで、紙面全体に雲の模様をつくった紙です。漉き模様の中でもっとも種類が豊富にあります。障子紙に用いられるものもあります。
  • えどま【江戸間】=かんとうま【関東間】きょうま【京間】・ほんま【本間】
  • えんしゅうごのみ【遠州好み】江戸時代前期の茶人、小堀遠州の好んだというものです。遠州は家光の茶道師範を務め、絵画・和歌・建築・造園・陶磁に造詣が深かったようです。
  • おきあげ【置き上げ】襖紙に模様を施す技法のひとつとなります。渋型を用いて、雲母や胡粉を竹べらで摺りこむことです。
  • おとしひきて【落とし引手】⇒きりひきて【切引手】
  • おびばり【帯貼り】⇒はりおび【貼帯】
  • おびもよう【帯模様】襖につける帯状の模様です。位置は引手中心のもの(引手帯)と、下の縁から2530センチほどあげて30センチぐらいの幅で模様をつけたもの(腰帯)とがあります。
  • おふせっといんさつ【オフセット印刷】一般的な印刷方法で、代表的な平版印刷。
  • おれあい【折れ合い】竪縁を骨につけるとき、釘が縁の表面に見えないようにするための特殊な釘のことです。折れ合い釘ともいいます。折れたように曲がっているのでこの名がつきました。堀付きの縁に用います。

参考文献「襖考」襖に関する用語集その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

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