襖に関する用語集 その6
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      • ぴ一すかこう【ピース加工】エアースプレー(エアーブラシ)を用いて、襖紙に色をぼかしてつける技法です。
      • ひうちいた【燧板】襖の骨組みを補強し、隅じわを防ぐために四隅につける板。隅板ともいいます。
      • ひきて【引手】襖を開閉する際に手を掛けるために取り付ける器具です。手掛けとも呼ばれます。金属製や木製のものなどがあり、生地を生かしたものと化学的な表面加工や漆塗り仕上げなどをしたものもあります。最近ではプラスチック製の安いもの等もあります。⇒とって【取手】
      • ひきていた【引手板】襖の引手をつけるために、骨の間に嵌め込む板。
      • ひきてさわり【引手さわり】引手のまわりに別の紙や布を貼り、汚れを目立たなくするためにすることです。これを引手さわりとか手ざわり、手当たりともいいます。デザイン的に用いることもあります。
      • ひだりがって【左勝手】2枚の襖が引き違いになっているときに向かって左の襖が手前にあることをいいます。通常これは逆とされます。みぎがって【右勝手】
      • ひっかけし【引っ掛け紙】漉き模様の技法のひとつで、俗に、「ヒッカケ」と呼ばれます。三椏や楮の繊維を薄い金属板のへりに引っ掛け、湿紙にこれを付着させ模様を作った紙です。
      • ひばた【樋端】敷居や鴨居にある溝を樋といいます。その高い部分を樋端といいます(低い部分は底)。溝が2本あれば樋端は3力所できますが、それぞれ室内から見て内樋端、中樋端、外樋端と区別します。通常樋端といえば中樋端の事を指します。「畦」とも呼ばれています。
      • ひょうぐ【表具】掛け軸の書画をとり囲む表装部分。本紙に裏打ちして補強するとともに装飾的な機能、壁に掛けて鑑賞できる機能、巻き込んで収納、保管できる機能を合わせもたせます。全体を天地に分け、その中間に書画の本紙を一文字とよばれる横布ではさみ、下部に軸木、上部に掛緒をつけて下げます。その形式に応じて真、行、草に分かれ、風帯のつく経仕立て、装飾性をもたせない文人仕立てなどがあります。表具を仕立てる専門家が表具師で、現在では襖も製作します。
      • びょうぶ【屏風】折りたたみが可能な仕切りです。紙または布を木の骨組みに貼り、周囲に木枠をめぐらせた襖状の仕切りを2枚、4枚、6枚と横につらね、交互に曲げて立て掛けます。2枚折りのものを二曲、4枚択りのもめを四曲、6枚折りのものを六曲といい、単独で用いるものを半双、2つを組み合わせて用いるものを一双と呼びます。六曲一双となると、6枚折り(6)2つで一つの画面を構成します。すなわち、12面もの横長の大作になります。金箔だけを貼った金屏風のように無地のもののほか書画の表装としての機能美ももっています。日本画の大作は屏風造りがとても多いです。
      • ひらぼね【平骨】組子の全部を太い見付き(6.5)のもので作った骨です。総平骨、総平ともいいます。
      • ひらぼねじゅうもんじひうちいたいり【平骨十文字燵板入り】見付き11分の力子を縦横十文字に組んだ平骨に、四隅に燧板をいれた骨です。組子骨ではもっとも丈夫で高級なものとなっています。
      • ぴんぱくぎ【ピンパ釘】縁をつけるときにつかう頭の小さな釘です。打付や天地の縁によく用いられます。
      • ふくろがみ【袋紙】袋貼りに使われる紙です。石州半紙、桑チリ、茶チリなどの和紙をいいます。
      • ふくろばり【袋貼り】=うけばり【浮け貼り】下貼りの最後の工程で、紙の周囲にだけ糊をつけて貼ることです。内部は浮いた袋状になります。上袋、下袋とがあり、上袋には喰い裂きをした下貼り紙を用います。上貼りを浮かせた状態で柔らかく見せ、また、貼り替えを容易にするために用います。⇒ふくろがみ【袋紙】
      • ふさつきとって【房付取手】取手に房を付けたものです。仏間の開きなどによく用いられます。
      • ふすましょうじ【襖障子】古くは建具を総称して障子(そうじ)と言い、襖障子、明り障子、衝立障子などの種類があります。平安時代の障子は襖障子のことで、現在では襖の事を指します。⇒あかりしようじ【明り障子】
      • ぶっつけ【打付】ピンパ釘などで骨に縁を打ち付けることです。縁の表面に釘頭が見えてしまいます。廉価な襖に使われる事が多いです。
      • ふとぶち【太縁】縁の見付きが65厘をこえるものをいいます。8分や1寸のものがよく用いられます。
      • ふろさきびょうぶ【風炉先屏風】茶の湯で、広間などに風炉を置くとき道具畳の結界として用いる2枚折りの丈の低い屏風です。風炉先ともいいます。⇒びょうぶ【屏風】
      • へいけのうきょう【平家納経】平安時代の代表的装飾経です。平清盛の命で平家一門によって製作され、厳島神社に奉納されました。当時の加飾技法の頂点をきわめるもので、多彩な技法で装飾されています。国宝に指定されています。
      • ぺ一ぱ一こあぶすま【ぺ一パーコア襖】襖の下地骨にぺ一パーコアを用いたものです。
      • べたばり【べた貼り】接着する全面に糊をつける貼り方です。または全面に貼り込むこと。襖の下貼りの中間の工程でこの貼り方をします。
      • べにやぶすま【べニヤ襖】⇒いたぶすま【板襖】
      • ほうしょがみ【奉書紙】しわがなく純白できめの美しい紙です。福井県武生市産のものは特に有名です。
      • ぼうずふすま【坊主襖】⇒たいこぶすま【太鼓襖】
      • ぼかしぞめ【ぼかし染め】濡れた刷毛の一部に色を挿し、譜調をつけた刷毛染めをすることです。
      • ほぐ・ほご【反古・反故】書画などを書き損じた紙や不要になって破棄された文書のことをいいます。薄く上質の和紙が多いため襖の下貼り紙として再利用されました。今日ではほとんど入手できなません。⇒したばり【下貼り】
      • ほぞ 木を組み合わせるとき、一方に作る突起のことです。他方にこの突起を入れる孔をうがって両者を合わせます。
      • ほそかわし【細川紙】埼玉県小川町が産地です。語源は、紀州高野山山麓の細川奉書が小川町に伝えられて発達したことによります。下貼りに用いる紙の一種です。楮を原料として漉いたもので強靱であります。
      • ほそぶち【細縁】縁の見付きが65厘より細いものです。55厘や4分のものがよく用いられます。
      • ほねしばり【骨縛り】下貼りの工程で第1段階の貼り方。障子と同様に骨に濃い糊をつけ紙を貼る。骨縛り用の紙は、手漉き紙、茶チリ、桑チリなどの強い和紙。
      • ほねしばりおしばり【骨縛り押貼り】⇒うちつけばり【打ち付け貼り】
      • ほねすんぽう【骨寸法】襖の出来上がり寸法から縁の寸法を引いたものです。下地寸法とも呼ばれます。
      • ほねぶすま【骨襖】⇒くみこぶすま【組子襖】
      • ほりつき【堀付き】竪縁の框に取りつける面に、釘かくしに用いる折れ合い釘や木ネジのための溝が掘ってあるものをいいます。
      • ほんとりのこ【本鳥の子】本来は雁皮紙をさし、その色合いが鶏卵の殻の淡黄色に似ているところから鳥の子と呼ばれ、和紙を代表するものの一つです。手漉きのものには、「本」を鳥の子の語頭に付して機械漉きのものと区別する。⇒とりのこ【鳥の子】
      • ほんとりのこすきもよう【本鳥の子漉き模様】すべて手漉きによって漉き込み模様をつけたもので、主として三椏や楮などの原料で、流し込みなどのさまざまな技法により模様がつけられます。
      • ほんま【本間】⇒きょうま【京間】

参考文献「襖考」襖に関する用語集その1 その2 その3 その4 その5 その7 その8

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