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 3歳クラシック登竜門に、牝馬限定の桜花賞
競馬にはクラシック戦線というものがあります。これは3歳に限ったレースであり、牡馬ですと皐月賞、ダービー、菊花賞という流れになります。牝馬の場合は、桜花賞、オークス、秋華賞という流れで、牝馬の場合はダービーに参戦することも可能です。ウオッカという名牝ががダービーを制したときは、64年ぶりの牝馬のダービー制覇ということで大変な話題になり、更に彼女は2008年と2009年のJRAの最大の功績を収め、年度代表馬となりました。

そんな歴代最強牝馬と言われるウオッカでさえ、桜花賞はダイワスカーレットに立ちはだかられて、制覇はなりませんでした。最近ではメイショウマンボやジェンティルドンナが桜花賞、オークス、秋華賞と簡単に3冠になっているイメージがありますが、桜花賞は実際には競馬のレースの中でも、グレードワンという一番難関のレースに指定されています。ですから桜花賞等のクラシックやグレードワンのレースを取った牝馬が生む子は、一般的に別格の扱いになります。



今や日本の競馬界では、世界を制することも夢ではないので、3歳のクラシックにとらわれずに世界に出ることがあれば、凱旋門賞制覇も可能でしょう。恐らくは、ジェンティルドンナが3歳時に競馬の最高峰と言える凱旋門賞に挑戦すれば、制覇した可能性は高いですし、日本史上最強のオルフェーヴルが、3歳の時に3冠にこだわらずに凱旋門賞に挑戦すれば、古馬になった時に挑戦した時よりも、制覇した可能性は大きいです。ただ日本の競馬の歴史の経緯からして、今までは挑むことはありませんでした。

桜花賞は春のクラシック戦線の一番最初に行われる競馬のレースとして定着しています。今でこそその桜花賞を制したからと言って、日本競馬が世界を見据えている以上、昔のように重い重賞というイメージがなくなってしまった感がありますが、それでも、桜花賞を征しなければ3冠はなくなってしまうのですから、牝馬にとってはこの競馬のレースを制することは大きな意味があります。また牝馬は、牡馬よりも人間同様に調子の波が激しいのが一般的で、必ずしも実力が発揮できるとも限りません。

そんな中で、桜花賞、オークス、秋華賞全てをを制覇する牝馬の競馬馬が安定した実力を持っていることが証明される形となり、更にはジャパンカップや天皇賞等の牝馬や牡馬が混合する競馬のレースであっても、注目度は昔に比べ、非常に高くなりました。先述したウオッカやダイワスカーレットなどは、牡馬を遥かに置き去りにして、牝馬2頭のマッチレースになった天皇賞等があり、牝馬だから牡馬より能力が劣るという根拠などは全くなくなりました。また今年もクラシック魁のの桜花賞を皮切りに、ドラマが起こります。