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スキージャンプ・ワールドカップ ソチ五輪
ウインタースポーツの一つにスキージャンプがあります。スキー板を履いたまま空中を飛ぶというダイナミックさが世界中で人気を集めており、日本国内でも信州や北海道を中心に盛んなスポーツとなっています。長野オリンピックでの団体金メダルは特に有名です。このスキージャンプの世界No.1を決めるのがスキージャンプ・ワールドカップという大会です。スキージャンプ・ワールドカップは冬シーズンを通して行われる大会で、全世界を舞台にして行われます。


スキージャンプ・ワールドカップは、各シーズンに約25から30試合が行われます。
ノルウェーやフィンランドなどの北欧、ドイツやオーストリアなどのヨーロッパで開催されるものが大半ですが、中には日本やアメリカ大陸などの地域で行われる試合もあります。
スキージャンプ・ワールドカップが日本国内で開催されると、札幌の大倉山や長野の白馬などには大勢の観衆が詰めかけ、国内戦とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せます。

スキージャンプ・ワールドカップの各試合では、順位に応じてワールドカップポイントが選手に与えられるルールとなっています。その年間の合計でトップとなった選手に年間王者の称号が与えられるという流れです。日本人では今までに年間王者となった選手は存在しませんが、1990年代において3位以内の表彰台に名を連ねたことがあります。スキージャンプ・ワールドカップの総合優勝争いは非常にハイレベルとなっていて、各試合で常に表彰台争いをすることを求められます。

スキージャンプ・ワールドカップのもう一つの特徴は、年末年始のスキージャンプ週間です。これはドイツとオーストリアの4つのジャンプ台で短期に4戦を行うもので、1950年代から続く歴史ある大会でもあります。この4戦はスキージャンプ・ワールドカップの大会に組み込まれてはいますが、ジャンプ週間だけで王者が決められるほど、権威ある大会となっています。ジャンプ週間中の両国は、祭りが開催された時のような大変な熱狂ぶりを見せます。

また2011年から、スキージャンプ・ワールドカップは女子の部も開催されるようになりました。助走の距離も男子よりは長く、また競技人口も比較的少数となっていますが、女子スキージャンプがソチオリンピックの正式種目として採用されるなど、競技の普及は年々進んできています。日本でもスキージャンプ・ワールドカップが今以上にメジャーな存在となり、競技人口が増加するよう関係者による地道な努力が現在も続けられています。