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ウインターXゲームズが生んだ。スノーボードスロープスタイル
「ウインターXゲームズ」は若い世代を中心に世界中から注目を集めるスポーツイベントになっている。冬のスポーツのなかでも特に人気が高く、競技によってはワールドカップよりもウインターXゲームズの方が一流選手が出場し、盛り上がりをみせるものもある。北米や欧州、近年ではアジア地域においても人気を得ていますが、日本ではやや盛り上がりに欠けています。日本ではまだウインターXゲームズの認知度が決して高くなく世界的なスターの知名度も高くありません。

日本ではあまりなじみのない「ウインターXゲームズ」ですが、近年は日本人選手の活躍も目立っています。昨年1月、米国コロラド州で開催された「ウインターXゲームズ」では14歳の平野歩夢選手が銀メダルを獲得し、ウインターXゲームズ史上最年少でのメダリストに輝く快挙を成し遂げました。平野選手は回転軸をずらしながら3回転する大技「ダブルコーク」を成功させるなど、92.33点という高得点を叩き出しました。ソチ五輪代表にも選出されており、メダル獲得の期待が高まります。



一方、ウインターXゲームズの発祥の地、米国ではもはやメジャースポーツとして一目置かれるようになっています。競技設立からすでに20年以上が経ち、アメリカ中の若者から大きな支持を得るまでに成長しました。成功の要因として挙げられるのは、スポーツ局のESPNが若者に人気がありながら、オリンピックに採用されてない競技に注目して、「ウインターXゲームズ」としてプロデュースしたことです。また、設立当初からターゲットを明確に若者にしていました。

また、競技の特性上、「ウインターXゲームズ」では、一人ひとりのパフォーマンスが数分で終わるので競技間のインターバルが多く、スポンサー企業の広告出稿の機会が豊富にあります。広告出稿が可能な場所も、スキーの板やスケートボード、ヘルメット、コースのジャンプ台など、他競技と比べ多く用意されています。「ウインターXゲームズ」ほど、競技の邪魔をすることなく、堂々と企業の広告を露出させる機会があるものはないのではないでしょうか。

「ウインターXゲームズ」が他のスポーツと大きく異なる点は、選手のパフォーマンスの個性的な表現や、独自の技など選手のオリジナリティが評価される点です。「誰にも真似できない技を見せてやる」というアスリートのモチベーションが競技のさらなる進歩を促し、他人から指示されることを嫌う現代の若者をウインターXゲームズに引き込んできました。「正解がなく、オリジナリティが評価される世界」は、世界中の若者にとってこのスポーツの最高の魅力となっています。